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ブランドは変幻自在の存在 ミラノデザインウィークの肥大化 (1/3ページ)

安西洋之
安西洋之

 昔、「国際理解とは誤解の集積である」という言葉を初めて聞いたとき、良く言ってくれた!と思ったものだが、最近「ブランドとは誤解の集積である」とも言えるなあと考えている。誤解によって「美しい国際交流」が生まれ、「ブランド認知の向上」が図られる。(安西洋之)

 4月9日から14日にかけミラノのデザインウィークが開催された。このデザインウィーク発祥のイベントであるミラノサローネ国際家具見本市は、およそ38万人の入場を記録した。

 この家具見本市の期間にあわせ、20数年前よりインテリアデザイン雑誌の出版社のオーガナイズにより、市内の各所でさまざまな企業や団体が新作発表を実施するようになったのが、現在「デザインウィーク」と称されるようになった動きの発端である。

 今年、市内でどれだけの数のイベントが開催されたかの正確な数字は不明だが、500は下らない。動員数は少なくても60~70万人はいくだろうと想像される。なにせ街を普通に歩いている人が、小さなイベントの場も含めて、合計何人が足を踏み込んだのかは誰もカウントしていないから、実数は想像するしかない。

 昨今、世界各地でデザインをテーマにしたイベントが多数あるが、規模と動員数からミラノのデザインウィークがトップレベルであることに異論を挟む人はいない。デザインイベントとしてのブランドは揺るぎがない。

 デザインの範囲も、インテリア家具や雑貨だけでなくテクノロジーやインタラクションあるいは地域づくりと広がってきている。そうすると、何が起こるか?

 「世界でトップをいくデザインの祭典だと聞いて楽しみにやってきたが、多くはインテリアデザインではないか!」と不満を言う人が増えてくる。

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