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ベゾスを招いたブルネッロ・クチネッリ シリコンバレー長者と語ったこと (1/3ページ)

安西洋之
安西洋之

 先月末、インスタグラムでフォローしているブルネッロ・クチネッリの投稿に、本社のあるウンブリア州ソロメオにシリコンバレーの友人たちを招待したとの写真があった。これまでも彼がシリコンバレーに出かけて話している様子を見ていたが、投稿の文章をちゃんとは読んでいなかった。

 しばらく日がたち、フェイスブックのタイムラインにイタリアの経済紙「イル・ソーレ・24オーレ」の「ベゾスやシリコンバレーのCEOがクチネッリの招待でソロメオに」というタイトルのニュースが目に入ってきた。

 シリコンバレーのスタートアップの若者と交流して、彼らを元気づけているとなんとなく思い込んでいたぼくは、アマゾンの創立者の名前をみて「あっ、この動きを見逃していた!」と気づいた。

 ブルネッロ・クチネッリについては、この連載で何度か紹介してきた。1970年代後半創立のファッションメーカーで、ミラノ株式市場に上場している中堅企業である。ブランド価値がエルメスと同等と評価されるラグジュアリーブランドだ。

 創立者のクチネッリは、人の尊厳を大切にすることを経営の基本哲学として、地域のひとたちとのコミュニティーを殊の外大切にする。だからイタリア中部のウンブリア州都であるペルージャから車で1時間程度離れた、ソロメオの地の風景と人々との生活を第一に考える。

 その「地方の村」でクチネッリ自身が「魂と経済のシンポジウム」と形容する集まりを開催し、そこに米国の先端企業のトップたちを呼んだというのだ。

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