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ラグジュアリーブランドにも時代の試練 それでもサスティナブルな理由 (2/3ページ)

安西洋之
安西洋之

 繰り返しになるが、ラグジュアリーブランドとはコンテクストの共有と理解が鍵なのだ。よって文化のアンバサダーでもある。

 ラグジュアリーブランドに決まった定義はない。が、そのネタとなるものは世界各地に同様にある。しかしながら、世界に多く通用するラグジュアリーブランドの多くはフランスとイタリアにある。

 米国にもあるがマスマーケティングの上級版の色彩が強い。ドイツにもないわけではないが自動車産業に集中し、「彼らがラグジュアリーという観点で質を第一優先にする方角を見ているとは言い難い」(アレッサンドロ)。

 スイスの時計産業もラグジュアリーのレンジである。しかし、それ以外の分野で語るべきものが少ない。そうするとライフスタイルに関わるもの、即ち「機能性を第一に問わない」ジャンルの商品での実力がラグジュアリーの見せ方になるとしたとき、仏伊がダントツということになる。

 「フランスは政府とコングロマリットが、ラグジュアリーのステイタスを維持するべく必死になっている。イタリアにはフランス企業に買収される例があり、いろいろと負けがこんでいる。よって、今が踏ん張り時だ」(アレッサンドロ)

 フランスと同じことをイタリアがやれば良いということではない。異なった戦略でラグジュアリーブランドのあり方を示していかないといけない、という意味である。

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