近ごろ都に流行るもの

「酒場のサブスク」 毎日タダ飲み!? 定額制で常連開拓 (2/2ページ)

 日本初の定額制コーヒースタンドを展開するファビー(東京都新宿区)が6月から始めた「飲食店のためのサブスクツール」の提供第1号がビア・トゥ・ゴーだ。

 ファビーが運営するグルメ情報メディアに店舗情報を掲載できるなどのサービスを受けられる「プレミアムプラン」の加盟店が対象。店側に新たな料金は発生しない。「サブスクで固定収入を確保し、経営の安定化を図ってほしい」と同社。サブスク会員のレジデータの蓄積が、店舗の営業改善に役立てられるメリットもあるという。

 サブスクは、スマートフォンなどで使うアプリにも「進出」している。

 2月にスタートした月額500円で毎日、最初の1杯が無料になるサブスクアプリ「nomocca(のもっか)」。会員数は5千人に迫り、利用できる登録店は東京の渋谷や新宿を中心に380軒(取材日=7月2日現在)にのぼる。

 「お酒1杯の原価負担で、お酒好きな方々と接点が持てます」と売り込むのは、運営する「トライブ」(東京都目黒区)の高橋史弥社長(29)。店側の料金負担は不要。客単価4~5千円のカジュアルな居酒屋などが多く、会員は30歳前後の社会人が中心。無料の1杯だけで帰る人はほとんどいないという。

 高橋社長が目指すのは、音楽定額配信「スポティファイ」の酒場版という。「ユーザーの趣味嗜好(しこう)を分析して好みの曲を聴かせてくれるように、会員の利用履歴からその方に合った飲み屋さんをAIで導きだす。おすすめ提案の形で良質な店を応援したい」と、レコメンド機能の実用化に向けて開発を進めている。

 登録店のダイニングバー「エビステッパンショウブ」(東京都渋谷区)の藤原寛成店長(29)は「サブスク経由の来店は徐々に増えており、将来的な展望に期待。こちらも意見を伝えており、お客さんにも店側にも、良い仕組みに育ててほしい」と話していた。

 酒場のサブスクアプリは、昨年誕生したGUBIT(ぐびっと)、関西拠点のnomeru(のめる)、5月スタートのwelnomi(ウェルノミ)と競合が激化。渋いところでは、オーセンティックバー専門の「HIDEOUT CLUB(ハイドアウトクラブ)」が月額1500円で毎日、都内100軒以上の登録店でウイスキーやカクテルが1杯無料でいただける。

 一昔前は「カン」を頼りに新たな店を開拓したものだが…。スマホのサブスクアプリを手に夜の街を徘徊(はいかい)するのが、令和流になるのだろうか?

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