働き方

退職代行、若手にとっては渡りに船 「幸福のモデル」は機能不全に陥った (4/4ページ)

 価値観に合った働き方を重視する人が増えている

 つまり、自分自身の生き方を模索し、価値観に合った働き方を重視する人が増えている。まず、わたしたちは、この変化を冷静に認識しなければならない。その上で、政府を中心に構造改革を進め、先端分野や人手不足が深刻化する業種に経営資源が再配分されやすい状況を目指すことが大切だ。

 労働市場に関して言えば、就業形態よりも、働いた内容、さらには、実績・成果に応じた評価を目指すことが大切だろう。それは、人々のやる気を引き出すことにつながる。仕事の内容や実績によって給与が増えれば、人々はよりよいパフォーマンスを目指し能力向上に取り組むだろう。それは、企業が新しい取り組みを進め、イノベーションを目指すために欠かせない要素の一つだ。

 また、人手不足解消のためには、省人化投資に加え、外国人労働者の受け入れをさらに拡大することも欠かせない。政府がそのための制度設計に取り組み、企業に新しい取り組みを促すことが求められる。それが雇用のミスマッチを減らし、人々がより長期の視点で、満足感を高めながら働くことを支えると考える。

真壁 昭夫(まかべ・あきお) 法政大学大学院 教授
 1953年神奈川県生まれ。一橋大学商学部卒業後、第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。ロンドン大学経営学部大学院卒業後、メリル・リンチ社ニューヨーク本社出向。みずほ総研主席研究員、信州大学経済学部教授などを経て、2017年4月から現職。

 (法政大学大学院 教授 真壁 昭夫)(PRESIDENT Online)

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