大きな武器になる
ひとりディベートを実際にやってみると自分の主張を客観的に捉えられるようになるのを体感できます。弱点に気づいて準備できるようになるのは、ビジネスパーソンにとって大きな武器といえるでしょう。しかし、ひとりディベートで身につくのは、理論武装の習慣や強さだけではありません。
立場を入れ替えることで、自分と違った考え方が理解しやすくなるというのもひとりディベートの魅力です。相手の感情を理解し、納得しやすい伝え方を選べるようになれば不必要な軋轢を減らすことができます。
また、これからグローバル化が加速するビジネスシーンにおいても、自分とは異なった考え方を理解する力はアドバンテージになることでしょう。
ひとりディベートを練習するお勧めのタイミング
ひとりディベートは、まず、休みの日などにじっくり時間をかけてやってみるのがお勧めです。ビジネスパーソンであれば1~2回で勘が掴めると思いますので、後は実践を通してトレーニングしていきましょう。
ビジネスシーンでよくある「提案」「報告」「交渉」「意見調整」の準備は、ひとりディベートを練習する絶好のチャンスです。自分の意見をしっかり構築するだけでなく、反対の立場からも準備しましょう。コツを掴めば短時間でやれるようになります。弱い部分を突かれたり、独りよがりだと思われたりといったことを減らせるトレーニングは、時間対効果でも努力対効果でも優秀です。
ビジネスシーンだけでなく、プライベートでも役立つひとりディベート。ぜひやってみてください。
【最強のコミュニケーション術】は、コミュニケーション研究家の藤田尚弓さんが、様々なコミュニケーションの場面をテーマに、ビジネスシーンですぐに役立つ行動パターンや言い回しを心理学の理論も参考にしながらご紹介する連載コラムです。更新は原則毎月第1火曜日。アーカイブはこちら