働き方

認定者5万人突破、「ほめる達人」急増中 業績アップにも効果   (3/3ページ)

 社員の意識改革に詳しい同志社大政策学部の太田肇教授によると、長らく日本の企業では「先輩や上司の言うことは絶対」という価値観が根付き、「ほめて伸ばす」という教育は重視されていなかった。「こうした状況が、パワハラや労働生産性の低下を招いた」と太田教授は指摘する。

 厚生労働省によると、職場でのパワハラといった嫌がらせ行為に関する昨年度の相談件数は、過去最多の約8万3千件(前年度比14.9%増)に。嫌がらせが横行する職場環境の弊害について、太田教授は「ほめられない社員は仕事への自発性が低い。上からの指示を忠実にこなすだけになってしまい、技術革新を起こすような発想が生まれるのは難しい」と語る。

 逆に、他人から認められたいと思う「承認欲求」が満たされれば、社員の積極性は増し、組織の生産性も高まりやすいという。太田教授が実際に企業で調査したところ、肯定されほめられたグループの業績は、ほめられないグループよりも向上した。

 太田教授は「ほめ言葉を積極的に使って従来の風潮を変えるべきだ。社員を認めてほめることが業績アップにつながる」と話している。

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