女性起業家のOLトリセツ

女性部下の副業認めるメリット・デメリット やる気上がり好循環か (3/3ページ)

成井五久実
成井五久実

 離職するリスクが上がる

 副業を導入する上で、会社としての一番の懸念事項はやはり「離職率の向上」ではないでしょうか。私も現在は社員50名のメディア運営会社を経営しており、副業を認めていますが、「副業によって外部企業の仕事にやりがいを感じてしまったら」「職場環境を比べられてしまったら」「ヘッドハントされたら…」などと悩みは尽きません。

 実際、私も先ほどの副業で起業資金100万円をため、会社を辞めて独立している身です。副業がきっかけで外の世界を知り、外の世界から見た自分の価値を知り、手に入れたお金を将来の自分の投資に使おうという考えが生まれました。でも最近、こういった緊張感が雇用主・雇用者の双方にあったほうが、より良い社会になっていくと思うのです。

 雇用側も、社員がずっといてくれる前提でいたら、業務改善を怠ります。良い社員に残ってもらうために、常に会社のビジョンや雇用内容をアップデートするべきです。そして、社員個人の人生と向き合い、一緒に仕事のやりがいやキャリア形成を考えるから、お互いに信頼関係が生まれ、個々のパフォーマンスが向上するような循環を生むことができます。

 副業解禁時代、様々な選択肢が増えることで、会社も個人もアップデートする社会が到来しています。この流れを自らの成長機会として捉え、皆様の事業がますます発展することを願っています。

成井五久実(なるい・いくみ)
成井五久実(なるい・いくみ) 株式会社スマートメディア代表取締役CEO
起業家。1987年福島県生まれ。東京女子大学卒。著書「ダメOLの私が起業して1年で3億円手に入れた方法」(通称:ダメ億/講談社)が販売開始から3カ月で重版となる。新卒で ディー・エヌ・エー(DeNA)に入社し、デジタル広告営業を経験。その後、トレンダーズ株式会社に転職、100社以上のPR・女性マーケティングを担当する。2016年、28歳で株式会社JIONを設立。情報サイト運営を通し、立ち上げからわずか5カ月で黒字化を達成。会社設立から1年後の2017年、3億円で事業売却。現在は、株式会社ベクトル傘下のメディア運営会社スマートメディアの社長を務め、「クレイジー」「OPENERS」「JION」など10のWEBメディアを運営している。その傍ら、女性起業家を支援する活動にも従事。

▼【女性起業家のOLトリセツ】は成井五久実さんが職場の女性との上手な接し方を教える連載コラムです。アーカイブはこちら

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