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「怠惰」が道を切り開く デザイナーとアーティストの違いにみる創造の源泉 (2/3ページ)

安西洋之
安西洋之

 山に登ってみた。美術展に行った。コンサートにも出かけた…でも、何も発想が浮かばないじゃないかとガッカリする。

 いくつかの秘訣を実行するのは、あくまでも発想の獲得率をあげるためであって、それ以外の何ものでもない。ある程度のインプットが溜まっていかないと、ある瞬間はやってこないものだ。

 即ち、ある秘訣が強力というのではなく(人によって、どのパターンの成功率が高い、という差異はあるだろう)、あらゆる行為の集合体との姿でしか見られない。

 インスピレーションの神様が降臨するわけでもなく、コンセプトなりになったときに、もとを振り返って分析的に「あれが、決定打だったのか」と気づくに過ぎない。

 「気づくに過ぎない」ことなのだから、雨乞いのように「心のよりどころ」程度に考えておいて差し支えないだろう。頼り過ぎないことだ。

 デザイナーの肩をもつならば、その仕事の性質から、他人から依頼された案件に提案することが多く、しかもその内容も多岐に及ぶため、時間との戦いでインスピレーションの到来を願わざるを得ない状況に陥る。個人の性格と同様、仕事の性質にも起因するわけだ。

 一方のアーティストは、自分自身が設定したテーマで長期に渡って作品を作っていく。短いサイクルで焦ってインスピレーションを求める状況が、デザイナーよりも少ない可能性がある。

 言うまでもないが、あくまでも一般的な比較でこう語っているので、例外はある。

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