働き方

職場の足の引っ張り合いに巻き込まれない方法 プロ経営者のマル秘テク公開 (2/3ページ)

 出世の早さに差が出る【課長編】

 (悩み)同期の中でも昇進が遅く、先に出世していく仲間を見ると妬ましくなります。安渕さんは優秀な人に嫉妬したことはありますか?

 【安渕】嫉妬はしませんね。優秀な人を見ると「こんなにすごい人がいるんだ」と感心はしますが、それは嫉妬ではなく相手に対する評価にすぎません。特に同じ会社の人に対して、妬ましいと感じた経験はまったくありません。それは「ライバルは会社の中ではなく、外にいる」と考えていたからです。

 30代でハーバード・ビジネススクールに留学したときも、世界にはとんでもなく優秀な人間がいるという現実に直面しました。数字に強い人もいれば、組織論に詳しい人もいて、それぞれに高い専門性を持つ人が集まっていた。しかも最初はネーティブの英語の速度についていけず、さすがに「とんでもないところへ来てしまった」と焦りました。

 でも優秀な人たちに囲まれたからこそ、気づいた自分の強みがありました。それは、「皆の意見をまとめたり、人と人とをつないだりして、1つのチームをつくることが自分は得意なのではないか」ということ。特定の分野に優れた人は、その方向にまっしぐらに進んでいくので、ほかの人が言うことに耳を貸さない傾向があります。数字に強いと、「数字が証明しているのだから、おまえの意見は意味がない」で終わってしまうわけです。

 そこで私がメンバーの間に入り、「数字も大事だが、ほかの視点も大事なんだよ」と説明することで、議論の全体像をつくり上げることができた。私がやったことはチームリーダー的な役割になるのでしょうが、それが自分にできることなのだという感覚を掴んだのはこの留学中です。

 大事なのは人を評価するときに、自分と比べないこと。おそらく「出世できるか、できないか」に敏感な人は、肩書やポジションという形で、自分を認めてほしいと考えているのではないでしょうか。でも自分で自分の良いところを肯定すれば、他人の評価に依存しなくなります。人と自分を比べるのではなく、自分で自分の個性を認めることができれば、過度に人を意識することもなくなる。大事なのは他人の負の感情を気にしないことです。

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