荒波乗り越える「周年」企業 今年の最古は400歳の書店!…サバイバルの秘訣は? (3/3ページ)

住友商事本社ビル=東京都中央区
住友商事本社ビル=東京都中央区【拡大】

 幾多の艱難辛苦に遭いながら、2019年に創業100周年を迎える全国2160社。関東大震災、第二次世界大戦、オイルショック、バブル崩壊、リーマン・ショック、東日本大震災など、社会や経済の大波に立ち向かい、必死で乗り越えてきた。

◆「周年」企業には特徴がある

 その秘訣は、苦難の道も歯を食いしばりながら耐えてきたことだろう。その先の200年、300年と節目を迎える企業は、さらに歴史を生きてきた証がある。

 1年間に10万社超が新たに設立されている。だが、1年で約8000社が倒産し、約3万社が休廃業・解散している。業績だけでなく、事業承継も大きな問題だ。後継者難の倒産が増加しているが、100周年など長寿企業は世代を超えて事業を承継し生き残ってきた。

 周年企業の特徴としては、(1)企業理念が確立している、(2)後継者育成に努めている、(3)サステナビリティ(持続可能性)のため時代を先取りしている、(4)経営が長期的視野に富む、(5)時代に対応した柔軟性、などの長所を併せ持っているが挙げられる。

 周年企業は全国各地に多く存在する。「地方創生」が重要課題になるなか、業歴が長い企業は地域経済の核であり、地域の多様性を維持するうえで欠かせない存在でもある。その経営の「柔軟性」と「したたかさ」を学ぶ必要があるといえよう。

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