高論卓説

プレゼンで聞き手を引き付けるには 関心度・集中度を高める方法 (2/2ページ)

 うなずくように下に外すアイコンタクトは、一生懸命、真摯(しんし)に話しているというメッセージが伝わり、巻き込まれやすいと思うビジネスパーソンが多い。聞き手を引き付ける基本は、うなずくようにアイコンタクトを下に外すことだ。

 プレゼンテーションは、立て板に水がごとくすらすらと話さなければいけないと思い込んでいる人が少なからずいる。しかし、流暢(りゅうちょう)な話は、度が過ぎると、聞き手に息つく暇を与えず、話の内容に思い巡らす余裕さえ奪ってしまう。アイコンタクトを下に外しているときに、ゆっくりとした間をつくることで、話の内容を理解してもらいやすくなる。

 1人に対してワンセンテンス話して、アイコンタクトを下に外して間をつくったら、次の1人に対してもワンセンテンス話すことを繰り返していく。それにより会場にいるさまざまな聞き手を個別に引き付けていく。

 ワンセンテンスの途中で間をつくることは変化を生み出すことにも役立つ。最後に間をつくることは、そのセンテンスで話した内容について理解を促す効果がある。一方、途中で、例えば、主語の後、述語の前で間をつくると、次の話は何だろうというように、期待を促す効果がある。1人に対してワンセンテンス話してうなずくというようなとても単純な動作に、実は、聞き手の関心度・集中度を高める大きなパワーがあるのだ。

【プロフィル】山口博

 やまぐち・ひろし モチベーションファクター代表取締役、慶大卒。サンパウロ大留学。第一生命保険、PwC、KPMGなどを経て、2017年モチベーションファクターを設立。横浜国立大学非常勤講師。著書に『チームを動かすファシリテーションのドリル』『ビジネススキル急上昇日めくりドリル』(扶桑社)、『99%の人が気づいていないビジネス力アップの基本100』(講談社)。長野県出身。

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