群馬発 輝く

永井酒造 流れ楽しむ日本酒4タイプ、世界に挑戦 (2/2ページ)

 □永井則吉社長

 ■川場村をグローバル視点で伝える

 --海外進出をする上で大切にしていることは

 「自分がその国でどうしたいのかというのを思い描くこと。なぜそこで売りたいのか、どのようにして売りたいのか、どこを目指しているのか-といったことへの答えを自分の中で持っていないといけない。いかに川場村をグローバル視点で伝えられるか、酒に込められたものを伝えられるかを考えている。飲んだ人は川場村に来て、四季を体感してほしいと思っている」

 --人材確保は大変ではないか

 「去年は求人募集をしていなくても就職希望者が来た。一番大事なのは、どこを目指してどのような人が欲しいかということをきちんと伝えること。自分は日本文化を伝承しながら、酒造りで人と地域をつなげていこうと思っている。そういうことに共感してくれる人が来てほしい」

 --どうやって育成しているのか

 「8時間は会社のため、8時間はプライベート、8時間は体を休めるために使ってほしいと話している。時間の過ごし方の質を上げようと呼び掛けている。そうすると自然と仕事の質も上がってくると思う。資格を取りたいという希望があれば、『どうしてその資格が必要なのか』ということを聞いてから、会社で交通費や教材など費用の負担もしている」

 --良い商品を作り出すために実践していることは

 「毎月、利き酒の日をつくっている。出荷する前の倉庫にある酒、瓶詰めした酒、タンクにある酒を杜氏(とうじ)と副杜氏と自分の3人で徹底的にチェックする。それが自分の一番の仕事だと思っている。客観的に酒質が基準に達しているか、改善点はないかなどをチェックする。自分の物差しが狂っていないかも客観的に見られる良い機会。味覚のトレーニングでもあるので、体調も万全にして挑んでいる」

【プロフィル】永井則吉

 ながい・のりよし 東海大工卒。1995年永井酒造入社。2006年専務取締役工場長、13年から現職。発泡日本酒の普及促進を図る「awa酒協会」を16年に設立し、理事長に就任。46歳。群馬県出身。

■ □ ■

 ≪イチ押し!≫

 ■料理との相性抜群 「水芭蕉ピュア」

 発泡日本酒「水芭蕉ピュア」は、きめの細かい上質な泡が特徴。40カ国に輸出され、「世界でも認められた酒」と永井則吉社長が自信を持って勧める。辛口でフルーティーな味わいで、バーニャカウダや生ハム、チーズなど、どんな料理とも相性が抜群だという。720ミリリットルで4500円(税別)。

 純米大吟醸「翠(すい)」は、水芭蕉ブランドを代表する酒。白桃やライチのようなフルーティーで軽やかな味わいが特徴。「水芭蕉の花のようにきれいで、自然の優しさがそのまま伝わってくる」ような飲み心地だという。

 2016年に英ロンドンで開催された「インターナショナル・ワイン・チャレンジ」(IWC)の日本酒部門で金メダル賞を受賞するなど、世界的なコンクールで高い評価を得ている。720ミリリットルで1600円(税別)。

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