自動車

トヨタ系部品メーカー、自動運転の市場拡大へ準備 技術開発を強化

 トヨタ自動車グループの部品メーカーが、自動運転関連の技術開発を強化している。トヨタが静岡県裾野市で次世代技術の実験都市「ウーブン・シティ」の着工を始めるなど自動運転への取り組みを加速する中、部品各社も市場拡大を見据え対応を急ぐ。

 アイシン精機は、人工知能(AI)やカメラを使って自動運転バス内の乗客の動きを把握し、転倒防止や忘れ物発見などに活用できるシステムを開発した。運転手や車掌がいない車内で乗客の安全を確保することが目的で、設置した画面に映し出されるCGの女性キャラクターが「つり革を持ってもらってもいいですか」「忘れ物ですよ」などと呼び掛けてくれる。

 トヨタが開発中の自動運転車「イーパレット」などへの搭載を目指す。担当者は「観光案内などさまざまな分野への応用も検討したい」と話す。

 トヨタ紡織は、自動運転のコンセプト車両「ムークス」を開発した。車窓に設置した透明のディスプレーを使って、車外の風景に合わせた映像コンテンツを表示。周囲の観光地を紹介したり、外の景色と連動したゲームを楽しんだりすることができる。自動運転では利用者が運転から解放され車内で娯楽を楽しむケースが増えることを見込んで、コンテンツの多様化を進める。

 デンソーは、KDDIと組んで、第5世代(5G)移動通信システムを活用した自動運転の実証実験を東京の技術開発拠点で2月に開始した。5Gの高速通信を活用し、テストコースの路上などに設けたセンサーが読み取った道路状況をリアルタイムで自動運転車に伝える技術を検証する。デンソーは「自動運転では大容量データを素早く通信することが必要。5Gがどんな状況でも使えるか確認していきたい」と話す。今後、早期の実用化を目指す。

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