金融

大手生保、ESG重視へ足並み

 大手生命保険4社とかんぽ生命保険の2021年度の資産運用方針が25日までに出そろった。全ての投融資の判断材料として環境や社会問題への取り組みを重視する「ESG投資」の視点を導入する方針を初めて全社が掲げた。環境などを重視する企業の方が中長期的に高い成長が期待できると見込んだ。

 日本の機関投資家は欧米に比べESG対応の遅れが指摘されてきたが、影響力のある5社が足並みをそろえたことで、資産運用に環境問題などの視点を採り入れる動きが広がりそうだ。

 第一生命保険は23年度までの3年間で、全資産約36兆円の運用にESG評価を組み込む。投融資先の温室効果ガス削減への対応などを判断材料とし、再生エネルギー関連のファンドへの投資を増やす。住友生命保険は、鉄道などのインフラ整備といったESG投資を20年度の累計1500億円から、22年度末までに5000億円に拡大する。

 国内株式への投資は、日本生命保険と第一生命、明治安田生命保険が残高を減らす計画だ。自己資本の積み増しを求める25年導入の国際規制をにらみ、価格変動リスクの大きい国内株の売却を進める。

 日本国債の残高は、かんぽ生命以外の4社が増やす。少しでも高い利回りが見込める30年~40年などの「超長期」の国債に積極的に投資する。

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