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九州アイス「ブラックモンブラン」が関東圏に進出 埼玉の買収企業で製造

 九州で人気のアイス「ブラックモンブラン」を手掛ける竹下製菓(佐賀県小城市)が埼玉県のアイス製造会社を昨年買収、県外初の製造拠点を設け、関東に広がる大都市圏で販路拡大に乗り出している。九州で相次ぐ自然災害に備えた工場分散化が主目的だが、“ブラモン愛”が強い在京の九州出身者は「東京でも身近に」と歓喜する。

 アルプスの最高峰モンブランを眺めた先代会長が「この白い雪山にチョコをかけたら、さぞおいしかろう」と考え、約半世紀前に生まれた同製品。あっさりしたバニラアイスがまとったチョコとクッキークランチの食感が人気で、同社売り上げの約半分を占める看板商品となっている。

 ただ関東での知名度は同社調べで1割程度にとどまる。取扱店は限られ、九州出身者から「どこで買えるの」との問い合わせも少なくない。2016年就任の竹下真由社長(39)は「要望に応えたい」と、販路拡大に取り組んできた。

 転機は九州で頻発する自然災害。19年に佐賀県を襲った豪雨では工場周辺が浸水し、非常時も維持できる生産体制の重要さが身に染みた。昨年10月に埼玉県幸手市の「スカイフーズ」を子会社化し、「置いてもらえる店を一つでも増やせるように」(竹下社長)と営業を強化する方針だ。

 東京都内に住む福岡県出身の会社員、吉村菜々子さん(23)は「古里を思い出す味。もっと見かけるようになればいいな」と期待する。

 スカイフーズが得意とする製造技術を得て、一口サイズなどラインアップも拡充した。九州から関東へ-。ブラモンの挑戦は続く。

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