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日鉄とJFE、2年連続の赤字 22年3月期はV字回復期待

 日本製鉄とJFEホールディングスは7日、2021年3月期連結決算を発表した。最終損益は日鉄が324億円の赤字、JFEが218億円の赤字で2年連続の最終損失を計上。新型コロナウイルス感染拡大に伴う鋼材需要の低迷が響いた。22年3月期は市況改善を受け、両社がV字回復を見込んだ。

 日鉄、JFEとも21年3月期の下半期は自動車など製造業向け需要の持ち直しで最終損益の黒字を確保したが、高炉の一時休止で大幅な減産に追い込まれた上半期の赤字を補えなかった。

 売上高に当たる売上収益は、日鉄が前期比18.4%減の4兆8292億円、JFEは13.5%減の3兆2272億円。

 22年3月期は、日鉄が「過去最高レベルの収益水準を目指す」(森高弘副社長執行役員)。本業の利益に当たる事業利益を4500億円、最終利益を2400億円と予想した。瀬戸内製鉄所呉地区(広島県呉市)と関西製鉄所和歌山地区(和歌山市)の計3基の高炉を9月末に休止するといった合理化策も寄与する。

 JFEの最終利益見通しは1300億円。エネルギー、環境などのシステムを手掛けるエンジニアリング、商社の2事業も増益を計画している。

 両社とも収益力の一段の強化に向けた課題が鋼材価格の引き上げだ。オンラインで記者会見した日鉄の橋本英二社長は、日本では国際水準に比べて大幅に安いと指摘し「陥没価格だ」と強調。自動車や電機などメーカーとの交渉で適正化を求めていく意向を示した。

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