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「ほっともっと」など展開のプレナスが稲作参入 「ドローン田植え」開始

 弁当店「ほっともっと」、定食チェーン「やよい軒」を展開するプレナスが稲作への参入を決め、10日、埼玉県内有数の米どころとして知られる加須市で田植えに着手した。小型無人機(ドローン)による田植えなど最先端技術を活用して海外店舗向けのコメを生産し、安定的な供給と売り上げ拡大を図る。

 プレナスは、子会社の精米工場がある同県杉戸町に近い加須市で2月に農地を借り受け、田んぼの整備や種子の準備を進めていた。10日は、ドローンを使い、水田に直接種をまく「直播栽培」を行った。今後、育苗を効率化できる「密苗栽培」なども導入する予定だ。品種は県奨励の「彩のきずな」などを使う。

 作付計画や作業記録をデータ化して「生産性の高い稲作経営」(同社)を目指しており、初年度の収穫量は10トン程度を見込んでいる。今後3~5年で年度当たり200トン程度に引き上げたいとしている。

 生産したコメは9つの国・地域で展開する店舗で使用する。国内ではすでに供給網が確保できているが、海外では現地調達のコメの品質などに課題があった。自社生産のコメを使うことで品質の向上とコスト削減を図る。

 同社の海外の店舗では年間計約1千トンのコメを使っている。加須市での取り組みを全国に広げることを念頭に、将来的にはすべて自社生産で賄うことを目指し、生産量が大きく増えた場合は海外で販売することも検討する。

 担当者は「日本のコメを海外で活用するモデルを確立する後押しができれば」と話し、海外での日本産のコメの需要拡大にも貢献したいと強調した。(中村智隆)

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