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三菱重工、最終利益53.4%減 21年3月期、航空機部品の需要減響く

 三菱重工業が10日発表した2021年3月期連結決算は、最終利益が前期比53.4%減の406億円となった。

 新型コロナウイルス禍の影響で、米ボーイング向け航空機部品の需要が減少し、火力発電事業の利益も減った。事業を凍結した国産初のジェット旅客機スペースジェット(旧MRJ)関連の損失も響いた。売上高は8.4%減の3兆6999億円だった。

 航空機部品は市場低迷が続き、需要回復は24年度以降になるとみている。世界的な脱炭素化が逆風の火力発電事業は1500人規模の配置転換を行い、同事業を手掛ける完全子会社の三菱パワー(横浜市)を10月1日付で三菱重工本体に吸収することを発表した。

 同時に公表した22年3月期連結業績予想の最終利益は約2.2倍の900億円とした。自動車向け部品がコロナ禍から復調し、スペースジェット関連の損失も大幅に減る。売上高は1.4%増の3兆7500億円とした。成長の柱と見込む水素関連事業は、ベンチャー企業などとの連携を積極的に進めるという。

 泉沢清次社長はオンラインで記者会見し、スペースジェット事業を再開するかどうかに関し「市場環境が厳しいので、よく見極めてやっていく」と述べるにとどめた。

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