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日産、3期連続の最終赤字へ 新型EVなど投入で巻き返し図る

 日産自動車が11日発表した令和3年3月期連結決算は、最終損益が4486億円の赤字(前期は6712億円の赤字)で、2期連続の赤字となった。固定費削減などで赤字幅は圧縮したが、新型コロナウイルスの感染拡大が響いた。4年3月期は、世界的な半導体不足の影響や原材料費の高騰などを織り込み、本業のもうけを示す営業損益がゼロ、最終損益は600億円の赤字を見込む。

 3年3月期は、営業損益が1506億円の赤字(前期は404億円の赤字)。売上高は前期比20・4%減の7兆8625億円、世界販売台数は前期比17・8%減の405万2000台だった。

 日産は、元会長のカルロス・ゴーン被告が進めた拡大路線を見直し、規模を追わずに販売の「質」を改善させる戦略に転換。昨年5月には1年半かけて世界で新型車を12種類投入する計画を公表した。

 昨秋に米国市場でスポーツ用多目的車(SUV)「ローグ」を、日本市場でも小型車「ノート」を全面改良するなどしたが、販売台数の回復は競合他社に比べて遅れている。

 今年に入ってからは世界的な半導体不足に加え、米テキサス州を襲った記録的寒波の影響による樹脂部品の不足も発生。減産や稼働停止を余儀なくされる状況が続いている。

 日産は2030年代の早期に日米欧中の主要市場で販売する新型車をすべてハイブリッド車や電気自動車(EV)などの電動車に切り替える方針を掲げる。今年中頃には、SUVタイプの新型EV「アリア」を投入する予定だ。

 令和4年3月期の世界販売台数は前期比8・6%増の440万台、売上高は15・7%増の9兆1000億円になる見込み。

 内田誠社長は11日のオンライン記者会見で「厳しい状況が続くが、将来に向けた投資は積極的に行う」と述べた。

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