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鉄道各社、古民家と好相性 コロナ後の需要にらみ再生ビジネス

 JR九州や西日本鉄道が自治体などと協力し、古民家をホテルや旅館として活用する事業に参入。JR西日本やJR四国も既に古民家ビジネスに取り組む。新型コロナウイルス収束後の少人数旅行やインバウンド(訪日客)需要の回復を見据える。

 JR九州は3月、歴史的建造物を再生した旅館ブランド「茜さす」を立ち上げた。第1弾として明治中期に建てられた佐賀県鹿島市の商家と宮崎県日南市が所有していた江戸後期の武家屋敷を改修し、少人数が宿泊する高級旅館にする。

 鹿島市の宿泊施設は「茜さす 肥前浜宿」、日南市は「茜さす 飫肥」と命名。今年秋以降に開業する。JR九州の青柳俊彦社長は「コロナ禍で大人数を敬遠する方々にもお薦めできる」と強調。今後、九州各地で古民家活用事業を展開する。

 西鉄は2019年10月、福岡銀行などと共同で福岡県太宰府市の太宰府天満宮付近に古民家を改装した「ホテル・カルティア太宰府」を開業した。日帰り観光客が中心だった同市で宿泊客を増やし、沿線の活性化につなげたい考えだ。

 JR西日本は17年に傘下の投資会社を通じて、古民家再生を手掛ける企業「NOTE(ノオト)」に出資した。同社はこれまでに北海道函館市や兵庫県丹波篠山市などで計108棟を宿泊施設などに再生した。JR四国も徳島県内で築120年以上の町屋などを「簡易宿所」として展開する古民家ビジネスに取り組んでいる。

 日本政策投資銀行は15年、全国で空き家になっている古民家が約21万軒に上ると推計。地域の魅力を高める資産として再活用を提案している。

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