金融

新興国市場インフレ懸念、指標が週内発表 投資家は過小評価か

 世界経済の回復のために実施された前例のない規模の刺激策を受け、新興国市場でも物価圧力が高まっている可能性がある。投資家は今週発表の指標でそれを確かめることができるだろう。

 何カ月にもわたる金融緩和や財政出動で物価の伸びが加速する状況の中、ブラジルや中国、インドなどが今週、インフレ指標を発表する。シティグループの新興国市場インフレ・サプライズ指数は先月、2008年以来の高水準に上昇しており、投資家がインフレ再燃の度合いを過小評価している可能性を示唆している。

 インフレ加速は長期にわたり債券保有者にとって問題だったほか、通貨安定への脅威だったことから、ブラジルとロシアの中央銀行は既に政策金利引き上げを余儀なくされている。

 チェコ中銀は先週、年央に追随する可能性があると示唆したほか、トルコ中銀は物価の伸びが大きく鈍化するまで金利を高水準に維持すると表明した。

 新興国での金融引き締めの可能性にもかかわらず、多くの投資家は全体的な戦略をまだ変更していない。パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)やブラックロックなどは代わりに成長ストーリーを重視。新興国のインフレ率は過去最低付近にあるほか、経済回復で資産は「一段と興味深く」見えると、PIMCOのグループ最高投資責任者(CIO)、ダン・アイバシン氏は指摘した。(ブルームバーグ Selcuk Gokoluk、Ben Bartenstein)

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