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日立新社長に小島氏昇格 ルマーダ主導、有言実行信条

 中西宏明会長の病気辞任を受けた人事という側面があり、記者会見では「突然の(社長)指名で驚いているのが率直なところ」と吐露したが、人選自体は以前から指名委員会によって進められており、社内外から本命と目されていた。

 研究者として入社して以来、「データから価値を作ることに一貫して取り組んできた」。ITサービスで社会課題の解決や企業の生産性向上などを支援するルマーダ事業を生み出し、売上高が1兆円を超えるビジネスに育て上げた最大の功労者だ。

 日立はリーマン・ショック直後に8000億円近い巨額赤字を計上して以来、本業との関連が薄い子会社を手放すなど事業構造改革を断行する一方、ルマーダをはじめとするITに経営資源を集中投入してきた。3月末にはルマーダの拡販を狙い、海外顧客を多く抱える米ITベンチャーのグローバルロジックを約1兆円で買収すると発表したばかりだ。白物家電の海外合弁に踏み切るなど経営者としての実績もあり、会見に同席した東原敏昭社長は「(次期社長に)最適な人材だと確信している」と太鼓判を押した。

 「日立の使命はデータとテクノロジーをフルに使って社会インフラをどんどん革新し、人々の幸せな生活を支えること」。「(自分は)カリスマでもないし、秀でたところもない」と謙遜したが、「仕事上の信条である有言実行でそうした会社をつくっていく」と抱負を述べたあたりに、経験や実績に裏打ちされた自信が垣間見えた。(井田通人)

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