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米パイプライン再開も完全復旧に「数日」 身代金拒否、ガソリン6年半ぶり高値

 【ワシントン=塩原永久】サイバー攻撃を受けて米最大級の石油パイプラインが停止した問題で、運営会社の米コロニアルパイプラインは12日、操業を再開したと発表した。ただ、完全復旧まで「数日かかる」としている。ハッカー集団が要求している「身代金」をめぐり、ロイター通信は同日、コロニアル社には支払う意向がないと報じた。

 同社の発表によると、完全復旧までは、断続的な供給停止が起きる可能性があるという。供給先となる東部や南部を中心にガソリン価格が上昇。買いだめに走る人が急増しており、一部地域でガソリンの在庫切れとなる給油所が続出している。

 米国自動車協会(AAA)によると、全米平均のガソリン価格が1ガロン(約3・8リットル)当たり3ドル(約330円)台に達した。大台突破は約6年半ぶり。

 一方、ロイターは事情を知る関係者の話として、コロニアル社がハッカー集団に金銭を支払う予定がないと伝えている。同社は米連邦捜査局(FBI)やエネルギー省などと連携して対応に当たっており、要求を拒否しているとみられる。

 FBIは、同社がコンピューターウイルスの一種、ランサムウエアを使った攻撃を受けたと分析。ロシアのハッカー集団「ダークサイド」による犯行と断定した。企業から窃取した重要情報を公表しないことや、企業の情報システムへの攻撃を解除することと引き換えに、金銭を要求する手口で知られている。

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