金融

埼玉りそな減収減益 武蔵野銀は増収増益 3月期決算

 埼玉県内に本店を置く埼玉りそな銀行と武蔵野銀行の令和3年3月期決算が13日、出そろった。埼玉りそな銀行は債券関係損益の悪化で、売上高に相当する業務粗利益と本業のもうけを示す実質業務純益は減収減益だった。武蔵野銀行は円建ての貸出金利息などが増え、業務粗利益と実質業務純益は増収増益となった。

 埼玉りそな銀行の業務粗利益は前期比3・4%減の1105億円、実質業務純益は同12・9%減の354億円。新型コロナウイルス感染症のワクチン開発進展などで米国の長期金利が上昇し、債券価格が下落したことを受け、債券関係損益が悪化したことが響いた。

 最終利益は政策保有株式などの売却で同0・3%増の263億円を確保した。福岡聡社長は県内経済の見通しを「政府の経済対策などで緩やかな回復軌道だと思うが、感染再拡大をみると予断を許さない」と語り、企業の財務改善などを支援する考えを強調した。

 武蔵野銀行の業務粗利益は同5・8%増の477億円、実質業務純益は同24・3%増の143億円だった。最終利益も同2・9%増の73億円と増えた。感染拡大の影響を受けた企業や個人の資金繰り支援に注力し、円建ての貸出金が増えたことが奏功した。

 長堀和正頭取は「地域の支えたるべく全行一丸となって支援に注力してきた」と強調し、今後については「資金繰り支援から本業支援にステージが変わる。人材確保や事業承継などのサポートを行う」と述べた。(中村智隆)

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