金融

5大銀のコロナ関係費1.8倍に 21年3月期連結決算、最終益1.6%増

 三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)など5大銀行グループの2021年3月期の連結決算が17日、出そろった。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、融資先の倒産などに備えた「与信関係費用」が合計で前期比1.8倍の約1兆1461億円に膨らんだ。このため最終利益の合計も1.6%増の2兆277億円にとどまった。経済活動の再開に伴い各社は22年3月期の与信関係費用の縮小を見込む。ただ、変異株の拡大など、業績の下押し懸念もはらむ。

 17日に決算を発表した三菱UFJFGの亀沢宏規社長は「想定以上に強いが、同時に厳しい」と、21年3月期の決算を総括した。海外子会社の連結化や経費削減などが奏功。昨年度に計上した特別損失の影響も剥落し、最終利益は約1.5倍となった。三井住友FGやみずほFGも法人向け貸し出しが伸びたほか、世界的な株高などで運用部門などが堅調で、本業のもうけを示す実質業務純益が両グループとも増益だった。ただ、与信関係費用が業績の足を引っ張った。今期は全社が最終増益を見込むが、「国内は引き続きコロナの影響は厳しい」(亀沢氏)との見方が多く、コロナの感染状況に業績も左右されそうだ。

 ■5大銀行グループの2021年3月期連結決算

 (最終利益/実質業務純益/与信関係費用)

 三菱UFJFG 7770( 47.1)/5204(▲3.2)/5155( 2.3倍)

 三井住友FG 5128(▲27.1)/6651( 10.1)/3650( 2.1倍)

 みずほFG 4710(  5.0)/5802( 12.6)/2049( 19.4)

 三井住友トラストHD 1421(▲12.8)/2065(▲0.1)/78(▲82.2)

 りそなHD 1244(▲18.3)/1920(▲9.4)/574( 2.5倍)

 合計 2兆0273(1.6)/2兆1642(4.3)/1兆1461( 1.8倍)

※単位:億円。カッコ内は前年比増減率%、▲はマイナス。実質業務純益は傘下銀行合算または単体

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