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外出困難者が分身ロボで接客 オリィ研究所、初の常設店オープン

 ロボットベンチャーのオリィ研究所(東京都中央区)は、身体障害者や病気で外出できない人が遠隔操作するロボットで接客する常設カフェを、東京・日本橋に6月21日オープンする。2018年以降、期間限定の実験店舗を4回開設し、障害者など約50人が“パイロット”として遠隔操縦。来店客数は5000人に上った。外出が難しい人の社会参加が進んだことから、「寝たきりになっても仲間とともに働き続けられる世界」(吉藤健太朗最高経営責任者=CEO=)を目指し、常設店を構えて継続的に取り組むことにした。

 常設カフェは地下鉄三越前駅、JR新日本橋駅近くのビルの1階に開く。約300平方メートルの店内に約70席を用意した。

 身長120センチのロボット「オリヒメD」が客席に行き、注文を取ったり、飲み物を運んだりする。ロボットの操縦は、全国各地にいる外出困難な人が、目のわずかな動きだけでパソコンを操作できる視線入力装置を使って行う。また、建設業の川田テクノロジーズ、ロボット子会社のカワダロボティクス(東京都台東区)と共同で開発した遠隔操作でコーヒーを入れられるロボット「テレバリスタ」も導入する。

 予約席のみロボットによるサービスを受けられる。予約なしで利用できる席からもロボットが働く様子が見学できる。営業時間は午前10時から午後7時(ラストオーダーは午後6時30分)。一般利用は6月22日から。常設カフェには研究所も併設し、ロボットの操作性などを検証しながら改良がすぐに行えるようにした。

 オリィ研究所は12年に小中学生時の不登校を経験した吉藤CEOが「孤独を解消するロボット」を作りたいとして設立した。実験店舗に参加した後、企業に採用され小型分身ロボ「オリヒメ」を使った受け付け業務に携わっている人もいるという。常設店開設に向けて、3月25日からクラウドファンディングで資金集めを行ったところ、1000万円の目標に対し、5月9日までに4458万7000円が集まった。

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