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5月輸出49.6%増、41年ぶりの伸び コロナの反動で自動車が牽引

 財務省が16日発表した5月の貿易統計(速報、通関ベース)は、輸出が前年同月比49.6%増の6兆2613億円だった。増加は3カ月連続。伸び率は1980年4月の51.4%とほぼ同じで、41年ぶりの大きさとなった。新型コロナウイルス感染拡大により経済活動が停滞した前年からの反動増で、自動車や自動車部品が大幅に伸びた。

 輸出は2年前の2019年5月との比較でも7.3%増え、コロナ前の水準を上回った。コロナ禍で落ち込んだ景気の回復に寄与しそうだ。

 国・地域別は米国向けが87.9%増の1兆1045億円、欧州連合(EU)向けが69.6%増の6170億円となり、いずれも伸び率は過去最大だった。自動車の輸出が牽引(けんいん)した。

 輸入は全体で27.9%増の6兆4484億円となり、4カ月連続で増加した。20年5月と比べて原油価格が大きく上昇したことに加え、ベルギーからの新型コロナワクチンが押し上げた。

 輸出から輸入を差し引いた貿易収支は1871億円の赤字だった。赤字は4カ月ぶり。

 中国との貿易は輸出が23.6%増の1兆3927億円、輸入が4.8%増の1兆5844億円だった。輸出入とも米国を上回り、いずれも5月として過去最大。政府は経済安全保障を強化する観点から過度な中国依存を警戒するが、貿易相手国としての重要性は高まる一方だ。

 財務省は、1980年4月の輸出の大幅増は「オイルショックが影響したとみられる」としている。

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