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「土佐ジロー」味わう宿再建 高知、限界集落で奮闘

 住人約20人、水道もインターネットも十分に届かない高知県安芸市の限界集落で、高知のブランド地鶏「土佐ジロー」を味わえる宿を再建しようと、飼育・加工販売する「はたやま夢楽」の社長、小松圭子さん(38)が奮闘している。土佐ジローは「土佐地鶏」と「ロードアイランドレッド」の交配種で、高知にしかいない希少価値の高い鶏。肉質は歯応えがあり、味わい深い。小ぶりの卵は黄身に艶があり、濃厚な味わいが特長だ。

 もともと「はたやま夢楽」は安芸市畑山地区で、土佐ジロー料理と自然を楽しめる宿泊施設「はたやま憩の家」を市の指定管理者として運営していた。だが今年3月、市との契約が終了したため閉店した。

 「畑山で食べるジローの炭火焼きは格別。多くの人に楽しんでもらいたい」。手つかずの自然が残る集落を守るために、人の集まる場所をもう一度つくろうと決意した小松さんが、3月から建設費を賄うためクラウドファンディングを始めると、2カ月で目標額の800万円を突破。寄付の大半は「憩の家」の利用客からだった。小松さんは「お客さんの存在が大きな力になる」と顔をほころばせる。

 畑山地区の別の場所に建てる新たな宿は来年3月にオープン予定。それまで宣伝に力を入れようと今年4月からはジロー料理を楽しめる飲食店「畑山ジローの店」を安芸市中心部に開いた。自慢料理はジローの肉と卵をふんだんに使った親子丼だ。

 新たな宿は「ジローのおうち」と名付けるつもりだ。「雄大な景色が部屋から楽しめるよう、宿には大きな窓を設置したい」。新型コロナウイルスの収束を願いながら、お客を楽しませるアイデアを練る日々が続いている。

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