話題・その他

食品ロス減へ食用コオロギ量産 徳島大ベンチャー、廃棄農作物を餌に養殖

 食用コオロギを食卓の主役に-。コオロギの養殖を手掛ける徳島大のベンチャー企業「グリラス」が、コオロギを使った加工食品の自社ブランドを立ち上げた。まだ食べられるのに捨てられた農作物をコオロギの餌にして「食品ロス」削減につなげ、糞(ふん)は田畑の堆肥に活用する。こうした食物の循環も構築したいと、関係者はコオロギの量産と普及に励んでいる。

 ブランド名は「C.TRIA(シートリア)」。Circulated(循環型に)、Cultured(養殖された)、Cricket(コオロギ)の頭文字を取って「3つのC」を表す。

 グリラスの代表取締役で徳島大助教の渡辺崇人さん(36)によると、徳島大は2016年から食用コオロギを研究。昆虫の飼育は家畜と比べて温室効果ガスの排出量が少なく、廃棄される農作物を餌にすることで飼育効率も良く、持続可能な食資源にしたい考えだ。

 19年にグリラスを設立し、コオロギを量産する飼育システムの開発に取り組む。乾燥パウダーを食品関連業者に販売したり、「無印良品」を展開する「良品計画」(東京)と「コオロギせんべい」を開発したり。今年6月に自社ブランドを立ち上げ、その第1弾としてコオロギのパウダーを練り込んだクッキーとチョコクランチを発売した。

 クッキーはココア味とハーブ・ガーリック味があり、8枚入り780円、16枚入り1290円。チョコクランチは10個入り980円。グリラスのサイトや徳島空港で購入できる。今後は抽出エキスや抜け殻を活用する。渡辺さんは「コオロギには良質なタンパク質が含まれる。食卓の主菜にコオロギが使われる食文化にしたい」と意気込む。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus