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花火大会、中止決定が埼玉で相次ぐ コロナ禍・警備体制で2年連続の苦渋

 “夏の風物詩”花火大会の中止決定が埼玉県内で相次いでいる。新型コロナウイルスの感染状況が見通せないことに加え、東京五輪・パラリンピックの期間と重なることで、花火会場の警備体制が整わないことが主な理由。2年連続の中止が大半で、時期などを変更して開催を模索する大会もあるが、先行きは不透明だ。

 五輪のゴルフ会場となる「霞ケ関カンツリー倶楽部」がある川越、狭山の両市は、競技への影響や警備体制を考慮し、花火大会の中止を決定した。かりに五輪自体が中止となった場合でも、「コロナの影響があるため花火大会も中止する」(狭山市商業観光課)方針だ。三郷市も警備体制などを理由に花火大会の中止を決めた。

 当然ながら、コロナ禍の影響は深刻だ。例年8月に3度の花火大会を実施する東武動物公園(宮代町)も恒例の大会を中止する。小川町では「七夕まつり」の中で行われる花火大会を中止し、今年は「七夕飾りのフォトコンテスト」のみを実施する。

 上尾市は今年度予算が決まった3月時点で、「市からの補助金が出ないことに加え、企業などからの協賛金がコロナの中で得にくい」として中止が決まった。越谷市では開催時期を模索してきたが、コロナの状況が好転しないため、近く中止を正式決定する。

 そうした厳しい状況の中、熊谷市は5月29日、「いまこそスクマム ステイホーム(だけど)花火大会。」と題して約2千発の花火を市内5会場に分散して打ち上げた。例年は8月に約1万発を荒川河川敷会場で打ち上げるが、「2年連続の中止は避けたい」(同市観光協会)と特別大会の開催に踏み切った。市民からは「我慢する中で楽しめた」など、おおむね好評だったという。

 荒川を挟み、東京都板橋区と同時開催となる戸田市では、例年の8月から11月6日に変更し、開催可否を検討中だ。「板橋区とも協議して7月頃までには最終結論を出したい」(同市経済戦略室)という。

 注目されるのはさいたま市の動向だ。例年、夏に市内3カ所で花火大会が開催される同市は今年、市誕生から20周年を迎えた。それだけに関係者の思いも強いようだが、「屋外でも密になるため、考えなくてはならない」(市国際観光課)と慎重姿勢を崩さない。「実施するとしても、日程が例年通りか後ろにずらすのか」といった点を含め、実行委で検討を重ねるという。(兼松康)

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