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横須賀の空を牛丼が飛ぶ 国内初のドローン配送実験、成果と課題は (2/2ページ)

 6月、改正航空法が可決・成立。政府は令和4年度をめどに、「有人地帯上空での補助者なし目視外飛行」(レベル4飛行)の実現を目指しており、新たなインフラ化への期待が高まる。

 ただ、実用化に向けては課題も少なくないようだ。田路社長は「機体の安定性を確立し、荷物を崩さずに飛ばすことができる」と自信を見せるが、「ドローンスタッフの育成や質向上が必要になってくる」という。

 市創業・新産業支援課の松尾秀敏課長は「機体を意外に大きく感じる人もいるだろう」と感想を述べ、「安全運航は大前提。公道や人家の上空を通るので、住民の理解を得る必要がありそうだ」と見込む。

 高齢者も安心

 一方、出前館の清村遙子取締役は「無人機への搭載の仲介など、さまざまな形態の配達に対応できるよう、配達員の教育に力を入れていく」と意気込む。横須賀市がドローンやUGVなどの無人機によるサービスに力を入れる背景には、「谷戸」と呼ばれる高低差のある地形が市内に点在するという事情がある。

 生活シーンでは坂道や階段を上り下りする機会が多く、高齢化の進行によって買い物困難者のさらなる増加が予想されているからだ。そうした中、無人機の活躍は、社会課題を解決すると同時に、近未来型の都市像を実現する足がかりにもなるとして市が期待を寄せており、公道を使ったUGVでの配送実験も並行して進めている。

 市では「高齢者も安心して暮らせるまちづくりを目指している。横須賀の谷戸から谷戸をドローンが飛び交う未来を想像している」としており、地域の課題解決に向けた取り組みは着実に進んでいるようだ。

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