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コロナ対策不徹底「理解できない」 愛知のフェスに音楽業界関係者も唖然

 愛知県常滑(とこなめ)市で8月末に開催された野外音楽イベントで新型コロナウイルス対策が徹底されなかった問題が波紋を広げている。緊急事態宣言下で開催が予定された音楽イベントをめぐっては、主催者によって対応が分かれている。感染対策を徹底して実施に踏み切ったケースもあれば、中止や規模縮小という苦渋の決断を余儀なくされたイベントも少なくない。

 8月28、29日、野外ロックイベント「RUSH BALL(ラッシュボール)2021」が大阪府泉大津市で開催された。昨年に引き続き、今年も入場者数制限やマスク着用といった感染防止策を徹底し、混乱は起きなかったという。

 「昨年は入場客から『素晴らしい場所を作ってくれてありがとう』『心がすっきりした』といった感謝の声をもらった。今年もその声に応えるべく、覚悟を決めた」と話すのは、同イベントのプロデューサーを務めた力竹総明さん(48)。今年で23年連続の開催となったが、「行政や地元の皆さんとの信頼関係を大切にしてきた結果。今年の開催に関しても、ポジティブな意見がほとんどだった」と明かす。

 愛知県で開かれた野外音楽イベント「NAMIMONOGATARI2021」については、関係者からの苦言が相次ぐ。あるプロモーターは「開催前には行政や関係団体と綿密にすり合わせるはず。なぜ認識の違いが起きるのか理解できない。あれほど多くの入場客がマスクを着用していなかったことに衝撃を受けた」。ベテランの音楽業界関係者は「感染対策といった行政との決め事も、単なる口約束だったのではないか」と推測した。

 新型コロナウイルス禍での集客イベント開催は、感染リスクと隣り合わせといえる。中止や規模縮小などの判断を迫られたイベントも少なくない。

 滋賀県草津市で9月18、19日に予定されていた「イナズマロックフェス2021」は感染拡大を受け、中止が決まった。フェスを企画する滋賀県出身のアーティスト、西川貴教さんは会見で「安心して楽しめること、イベントを応援してもらえることが一番大事。本当に残念だが、来年を目標に準備していきたい」と話した。

 9月18、19日に千葉市と大阪市で開催予定だった音楽フェスティバル「スーパーソニック」も大阪公演が中止に。コロナ禍で、海外から来日するアーティストらの国内移動が困難になったためとしている。

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