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「サイゼ、吉野家、コメダ」このうちコロナ禍でも業績好調なチェーンはどれか? (3/3ページ)

 コメダの高収益を支えている“仕組み”

 コメダHDがフランチャイズに対して卸売りを行うビジネスを展開していることを解説しましたが、どうして高収益を維持することができたのでしょうか? その答えは低い損益分岐点に理由がありました。

 コメダHDは自社で店舗を保有せず、フランチャイズ出店が中心の出店形態を採用しています。従って、賃料や人件費、水道光熱費の負担が、直営中心の飲食業態よりも圧倒的に低くなります。

 コメダHDの2021年2月期の連結損益計算書を見てもわかる通り、賃料や人件費などが反映される販売費および一般管理費(販管費)の割合はわずか16%と、飲食業態の中でもかなり低い水準となっています。

 固定費は販売量に関係無く発生するコストが中心となっているため、臨時休業や時短営業で客数が減少したとしても、変わらずに一定額発生してしまいます。

 そのため、直営店が中心の通常の飲食業は、固定費を賄うだけの販売量を維持することができずに赤字に陥ってしまうケースが今回の決算を見ていても少なくないです。

 一方、コメダHDは自社で直営店をほとんど保有しないため、固定費が非常に低いという特徴があります。固定費が少ない程、損益分岐点が低くなり、売上高が減少しても黒字を維持することが可能となります。

 決算書が理解できればビジネスの仕組みが見えてくる

 コメダHDがコロナ環境下でも高い利益率を維持することができた一番の原因は、損益分岐点の低さにありました。

 一見するとコロナの影響を受けていないと思われがちですが、売上高の減少を見るにしっかりコロナの影響は受けています。コロナの影響を受けつつも、それでも高収益を維持することができるビジネスモデルがコメダHDの大きな強みとなっていることが決算書を通じて読み取ることができます。

 このように決算書を読み解く力をつけることで、日常生活ではなかなか気付くことができないビジネスの仕組みを深く理解することができるようになります。この記事を通じて1人でも多くの方に決算書を読む面白さが伝わりますと幸いです。

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 福代 和也(ふくよ・かずや)

 大手町のランダムウォーカー、Funda 代表取締役

 学習意欲の高い個人や企業研修向けに、数字でビジネスを考える思考を身に付けるWEBアプリを提供しています。著書『世界一楽しい決算書の読み方』は発売開始1年間で20万部突破。TwitterやInstagramにて「#会計クイズ」を発信中。SNSトータルフォロワー数は約15万人。

 https://www.funda.jp

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 (大手町のランダムウォーカー、Funda 代表取締役 福代 和也)(PRESIDENT Online)

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