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阿蘇山噴火、紅葉時期に宿泊キャンセル相次ぐ

 九州有数の観光地、熊本県・阿蘇山で20日に起きた噴火は地元観光業にも影を落とす。新型コロナウイルス禍が落ち着き客足が回復してきたところに、宿泊予約のキャンセルが増加。関係者からは「大打撃だ」との不安の声が上がり、風評被害への懸念も広がる。

 熊本県は今月1日に蔓延防止等重点措置が解除されたばかりで、阿蘇の観光業は紅葉が見ごろの10月下旬から書き入れ時のはずだった。

 「県内外から宿泊客のキャンセルが相次いでいる」。南阿蘇村の「ペンション響」のオーナー、和田浩平さん(56)は嘆いた。コロナ禍で今夏の売り上げは例年の約4分の1に減少。これからの挽回に期待していたが、「さらに追い打ち。非常に残念だ」と話した。

 噴火した中岳(1506メートル)の第1火口まで約3キロの名所「草千里」も人影がまばらだ。阿蘇市が21日に仮設事務所を設置、職員が観光客に「火口への接近を控えて」と呼び掛けた。熊本市から登山に訪れた自営業、森園洋二さん(70)は入山を断念し、「1週間前から準備していたので悔しい。早く元に戻ってほしい」と語った。

 現在、立ち入りが規制されているのは火口約2キロ圏で、絶景で知られる大観峰や草千里などは対象外だ。阿蘇市観光協会の菊池秀一会長(51)は「山を怖がって客が来なくなると大打撃だ。噴火は日常的なことで、風評被害が心配。規制を守りながら自然を楽しんでほしい」と話した。

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