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食べるだけでなく作ってみたい 外国人旅行者に大人気の料理体験サービス (2/3ページ)

吉田由紀子
吉田由紀子

 「始める前にゲストが何に興味があるのかをお聞きします。最近は日本の包丁に関心のある方が結構いまして、寿司職人が使う包丁を説明することが多いですね。また、わさびは外国にないので大丈夫だろうかと思っていたのですが、おいしいという方が多くて驚いています」

 事前のレクチャーに始まり、実際にネタを切り分け、寿司を握って味わってもらう。この体験にみそ汁と食後のデザートがついたコースとなっており、ゲストからは高い評価を受けている。

 「外国の方はとてもフレンドリーで一緒にいるだけでこちらも楽しくなります。今まで気づかなかったことを教えてくれます。どうやったら日本の良いところを伝えられるか、いつも考えています」

 立ち上げたのは、26歳の若き男性起業家

 このサービス、料理好きの女性が始めたのかと思いきや、立ち上げたのは、26歳の若き男性起業家である。その一人、エアキッチンを運営するZAZA株式会社COO・村瀬裕太さんに話を聞いた。

 「アメリカに留学していた時、友人のお宅で一緒に料理を作って食べたことがあるのですが、それが非常に印象的でした。旅先でもっと気軽に日常の料理を体験できたら面白いのではないかとひらめいて、事業化を考えるようになったのです」(村瀬さん、以下同)

 村瀬さんと共同経営者である永津豪さんは、ともに名古屋大学の出身。在学中にエアキッチンを企画して、キャンパスベンチャーグランプリに参加した。そこで見事優勝に輝いたのである。その後、会社を設立し、本格的にビジネスに乗り出すことになった。

 「現在までに世界80カ国以上のゲストの方が料理を体験しています。中でもメインになるのが欧米からの旅行者です。日本文化に興味を持ち、実際に体験してみたいという方が多いです。体験を通して日本人と仲良くなった、普段の生活を体験できて良かった、母国に帰ってぜひ作ってみたい、こんな声をたくさんいただいています」

 訪日旅行者は様々なバックグラウンドを持っている。宗教やポリシーによって食事の内容も変わる。そういった人にもエアキッチンは人気を集めている。

 「イスラム教の方ですと、戒律で豚肉やアルコールが禁止されています。また、ベジタリアン、ビーガンといった食事制限のある方も多い。日本にはこれらの料理を出すレストランはあるものの、数はまだ多くありません。そのため、細かく対応してくれるホストをエアキッチンで見つけて、食事をとるという旅行者も増えているのです」

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