クルマ三昧

非公開の横浜ゴムのタイヤテスト施設に“潜入” アイスバーンの制動性能を確認 (2/2ページ)

木下隆之
木下隆之

 重要視される氷盤路の制動

 一般的にスノータイヤに求められる性能は多岐にわたっているものの、最近、特に重要視されているのは氷盤路の制動性能だ。アイスバーンのようなツルツルに磨かれた路面での性能が期待されているのだ。

 積雪路でのグリップ性能はこの十数年で飛躍的に伸び、市街地で立ち往生するような切羽詰まった場面は少なくなった。となれば残されたのは、クルマにとって最も苦手な氷盤路である。赤信号の手前や一旦停止の標識の前は、多くのクルマがブレーキングすることでツルツルに磨かれる。歩行でさえ困難な道も少なくない。そんな路面でも安定して停止し、そして発進できる氷上性能が期待されている。各タイヤメーカーが氷上性能を強化しているのは、それが理由で、そのための開発施設として、「冷媒装置を備えた屋内氷盤試験路面」は有用なのである。

 横浜ゴムのスタッドレスタイヤ「アイスガードシリーズ」の性能には期待が持てる。

木下隆之(きのした・たかゆき)
木下隆之(きのした・たかゆき) レーシングドライバー/自動車評論家
ブランドアドバイザー/ドライビングディレクター
東京都出身。明治学院大学卒業。出版社編集部勤務を経て独立。国内外のトップカテゴリーで優勝多数。スーパー耐久最多勝記録保持。ニュルブルクリンク24時間(ドイツ)日本人最高位、最多出場記録更新中。雑誌/Webで連載コラム多数。CM等のドライビングディレクター、イベントを企画するなどクリエイティブ業務多数。クルマ好きの青春を綴った「ジェイズな奴ら」(ネコ・バプリッシング)、経済書「豊田章男の人間力」(学研パブリッシング)等を上梓。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。

【クルマ三昧】はレーシングドライバーで自動車評論家の木下隆之さんが、最新のクルマ情報からモータースポーツまでクルマと社会を幅広く考察し、紹介する連載コラムです。更新は原則隔週金曜日。アーカイブはこちら。木下さんがSankeiBizで好評連載中のコラム【試乗スケッチ】こちらからどうぞ。YouTubeの「木下隆之channel CARドロイド」も随時更新中です。

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