書評

『麻薬と人間 100年の物語 薬物への認識を変える衝撃の真実』

 ■依存症や非犯罪化の動き取材

 覚醒剤を使用したり大麻を所持したりするのは日本では犯罪だ。しかし、国際的には犯罪とせず、健康問題として見直そうという考え方が主流で、世界保健機関(WHO)も2014年、「薬物使用を非犯罪化して治療すべきだ」という立場に転換した。

 いわゆる「麻薬戦争」の100年の歴史をたどった本書。連邦麻薬局の標的となり死に追いやられた黒人歌手ビリー・ホリデイや、中南米にはびこる麻薬カルテルの実態など、麻薬をめぐるさまざまな題材を綿密な取材をもとにまとめている。依存性への科学的検証や世界で進む非犯罪化の取り組みは興味深い。(ヨハン・ハリ著 福井昌子・訳/作品社、3960円)

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