書評

『日本国憲法 八つの欠陥』百地章・著 「国家」の視点なし、改正訴え

 日本国憲法が抱える「欠陥」を整理した新書。なぜコロナ禍の日本は大胆な措置に踏み切れなかったのか。なぜ領海侵犯に対し強く対処できないのか…。これらの疑問に切り込み、問題の根源は現行憲法の不備にあると主張する。関心の高い憲法9条はもちろん、70年以上にわたり一度も改正できなかった理由など、多角的な視点から論点がまとまり、分かりやすい。

 本書の根底に流れるのは、現行憲法には「国家」という重要な視点が欠けているという指摘だ。世界情勢が緊迫している今こそ、憲法改正が喫緊の課題であると理解できる一冊。(扶桑社新書、1056円)

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