書評

『きみの傷跡』藤野恵美・著 性被害テーマに学生恋愛描く

 性被害のトラウマから男性が苦手な新入生の女の子と、男子校育ちで女性に不慣れな学生。

 2人は、大学の写真部で知り合い、ひかれ合い、付き合い始めるのだが…。

 性被害という重いテーマを題材に取るが、初々しく不器用なカップルが、互いを理解し愛し合い、大人になっていく過程に、希望の光が感じられる。

 新入生歓迎コンパに、部室での雑談、夏休みの合宿など、コロナ禍で現在の大学生が体験できていないキャンパスライフが展開され、若者のためにも感染の収束を願わずにはいられない。(KADOKAWA、1760円)

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus