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メガカリオン、iPS血小板で「血小板減少症」治療 23年実用化目指す

 人工多能性幹細胞(iPS細胞)の臨床応用を目指すベンチャー企業「メガカリオン」(京都市)は26日、iPS細胞から作製した血小板を投与し「血小板減少症」という病気の治療を目指す治験を今年秋にも始めると明らかにした。安全性や効果が確認できれば、2023年にも実用化したいとした。

 血小板減少症は、血小板が不足し、正常に止血できない病気。治験には京大で作製し品質を確かめた上で備蓄してあるiPS細胞を、血小板を作り出す細胞「巨核球」に成長させ、得られた血小板を投与する。10人程度に参加してもらう予定。

 最初は健常者に投与し、健康上の問題が起きなければ患者に使ってもらい、血中の血小板が増えるか、拒絶反応がないかなどを確かめる。期間は1年を予定している。

 保存期間が5日前後と短い輸血用の血小板製剤と異なり、同社は巨核球のもとになる細胞を凍結保存しているため、必要に応じてすぐに血小板の作製が可能だという。同社は「少子高齢化で献血する人は減ってくるだろう。日本赤十字社の事業を補完できれば」としている。

 京大病院血液内科の高折晃史教授と京大iPS細胞研究所の江藤浩之教授はこれまでに、難病貧血の患者にiPS細胞から作製した血小板を輸血する臨床研究を実施している。同社は江藤教授らの技術の臨床応用を目指している。

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