書評

『脚本の科学』 映画鑑賞中の脳の機能を分析

 映画を見ているとき、観客の頭の中では何が起きているのか? 副題は「認知と知覚のプロセスから理解する映画と脚本のしくみ」。目や耳の機能、感情と結び付く脳神経の不思議をひもときながら優れた脚本の条件を説く。

 例えば、脳には経験に基づく推測によって不完全な部分を積極的に埋めようとする機能があるという。そうした知見を総動員し、最後に映画「スター・ウォーズ」が精緻に分析される。人間ならではのコミュニケーション手法である「物語」の起源と本質も浮かび上がる。映画やドラマを深く楽しむためのヒントが詰まっている。(ポール・ジョセフ・ガリーノ+コニー・シアーズ・著、石原陽一郎・訳/フィルムアート社、2640円)

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