たばこと健康

親の喫煙習慣、子供に甚大な影響 (2/2ページ)

 また、男子学生の喫煙経験率が最も高いのは、母親が喫煙している場合の23・8%で、全体平均の2倍近い水準であり、次いで両親が喫煙している場合の20・5%であった。女子学生についても検討すると、両親が喫煙者の喫煙経験率6・8%は全体平均の3倍近くに増加し、母親が喫煙者であると4・3%と2倍近くに増大することが読み取れる。

 これらの結果を一般論として扱うには慎重な検討が必要ではあるが、親の喫煙は子の喫煙行動に大きな影響を及ぼしている可能性が高い。男子学生は両親および母親の喫煙に大きな影響を受け、女子学生は両親および父親の喫煙の影響を大きく受けると考えられる。

 前回示したように、女性の喫煙率は20代から30代に入ると、いったん低下するが、40代になると再び上昇することが分かった。子どもたちが母親の喫煙する姿を目にすることで、たばこに対するブレーキが弱まった結果がこのようなデータとして表れてきているのではないだろうか。とりわけ、両親そろっての喫煙はその影響は大きい。

 以前にも提案したが、夫婦そろっての禁煙推進のため、カップル禁煙支援制度を創設できないものだろうか。自治体の保健担当部門の方々には、ぜひ、ご検討いただきたい。

 (高崎健康福祉大教授  東福寺幾夫)

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