クルマ三昧

富士24時間レースにトヨタが水素燃料車で参戦 豊田社長自らアピールの場に (1/2ページ)

木下隆之
木下隆之

 時代はカーボンニュートラル(温室効果ガスの排出実質ゼロ)に向かって突き進んでいる。それに向けて自動車ができることは、可能な限り二酸化炭素の排出量を減らすことである。そのための有力な施策が電気自動車(EV)であることは明らかだ。貯めた電力で電気モーターを稼働させ、駆動輪を回転させる。走行中には一切の排気ガスを排出しない。理想的な動力源として有力視されているのだ。

 だだ、原発や再生可能エネルギー稼働率の低い国、とりわけ日本のようないまだにエネルギー源を化石燃料に頼る国では、EVをカーボンニュートラルの救世主とするのには無理がある。走行中に二酸化炭素を排出させないためのEVだが、バッテリーに蓄えるその電力のもとを辿れば、そこでは化石燃料が燃やされている。煙突からは二酸化炭素がもうもうと立ち上っているのだ。無条件でEVを信仰するのは危険をはらむ。

 そのための施策の1つとして、水素燃料車の普及が期待されている。水素燃料とてそのエネルギーを生成するにはまだ化石燃料に頼らざるを得ないのが現状だが、水素生成のために太陽光発電が進められている。再生エネルギーによる水素供給がもっと進めば、次世代の自動車エネルギーの主役に躍り出る可能性もないではないのである。

 ここで言えるのは、自動車の動力源は、EVだけではないということ。電気モーターも動力源として可能性が高いが、水素を燃料とした電気モーターモデルも有力であろうし、内燃機関の可能性もまだ残されている。多くの技術を有する日本では、さまざまなエネルギーの活用を進める必要があるということを、今回のトヨタの水素燃料によるレース参戦が物語っているようにも思える。

 そう、トヨタ自動車は今年5月21日から開催される「スーパー耐久シリーズ2021 富士SUPER TEC 24時間レース」に、水素を燃料としたレーシングマシンで参戦すると発表したのだ。トヨタ自動車の豊田章男代表取締役社長率いるルーキーレーシングチームからの参戦であり、豊田社長自らステアリングを握るという。

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