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群馬県営接種センター潜在看護師活用へ 看護師不足、県が看護協会に協力要請 

 群馬県は、新型コロナウイルスワクチンの大規模接種を行う「県営ワクチン接種センター(仮称)」で、離職中の「潜在看護師」の活用に乗り出す。コロナ禍の長期化で看護師は需給が逼迫(ひっぱく)しており、県は潜在看護師の掘り起こしが必要と判断し、県看護協会に協力を正式要請した。打ち手を確保し、早期の接種完了を目指す。

 県は6月初旬をめどに東部地域に同センターを開設し、1日1千回接種を目指す。会場は3部屋、2レーンずつ計6レーンを整備。医療スタッフの配置は医師4人、看護師19人と想定した。夜間や土日の接種実施が検討されており、交代要員も含めれば打ち手を担う看護師は20数人規模に上りそうだという。

 ただ、コロナ禍の長期化で看護師不足は深刻化。市町村でも既に看護師を確保し、需給が逼迫する中での要員確保は容易ではない。このため県は同協会と連携し潜在看護師の掘り起こしを進め、センターに配置することを決めた。政府も河野太郎ワクチン担当相が潜在看護師の活用に積極的であることも踏まえた。

 県などによると、結婚や育児などの事情で、資格を持ちながらも仕事に就いていない潜在看護師のうち働く意欲を持つ人は県内で少なくとも約300人に上るという。

 県は同協会と連携の上で、潜在看護師が円滑にワクチン接種業務に就けるよう復帰を後押しする。家庭との両立のため短時間でも業務に入れるようシフトの工夫を図る。協会はワクチン接種に必要な筋肉注射の技術研修会を計画する。

 また、厚労省は復職に伴う一時的な収入増で年収が130万円を超えても社会保険制度の扶養枠を外れない仕組みにしており、県でも周知を進めていく。

 県はセンターの立ち上げにより、市町村実施分と合わせて1日計7800回の接種ができれば、7月末までに全高齢者の接種が終わると見込む。今後は同1万回に増やし、11月末までに全県民の接種完了を目指す。

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