趣味・レジャー

サバゲー会場化で山林整備 栃木・壬生、使用料を持ち主や町に還元

 栃木県壬生町で、山林をサバイバルゲーム(サバゲー)の会場に借り、参加者が払う使用料の一部を持ち主や町に還元する新事業が始まっている。山林の維持管理費に充ててもらう狙いで、宇都宮市のベンチャー企業が企画した。林業従事者の高齢化や担い手不足が問題となる中、林業に関心を持つ人を増やし、持続可能なビジネスモデルを目指す。

 「山林で行うサバイバルゲーム事業」は昨年11月、林野庁のビジネスコンテストで最優秀賞を受賞した。応募者の渡部真之助さん(36)=長野県諏訪市=らは同年12月、新会社「フォレストーリー」を設立。視察やテストを重ね、今年2月からは参加者を募り、現地での実証実験を月1回ほど開催してきた。

 参加費は1回3500円で、栃木県内外から毎回20~30人が参加している。渡部さんは「収益化は簡単ではないが、まずは山林の良さや新しい利用方法を知ってもらいたい」と期待する。

 会場は栃木県央に位置する壬生町内の山林約4ヘクタールで、北関東自動車道都賀インターチェンジ(IC)が最寄りとなる。自然のままの山肌のくぼみや木々をバリケードとして活用可能。使用できる弾は土に返る「バイオBB弾」に限定した。終了後はごみ拾いを行い、環境への配慮も怠らない。岩手県花巻市から参加した会社員男性(36)は「整備された場所が多い中、ここまで人工物が少なく、自然が残るフィールドは珍しい」と興奮気味に話した。

 同時に町おこしも目標だ。参加費に含まれる弁当は、壬生町内の料理店にかんぴょうなど地元食材にこだわった特製品を注文。周辺の温泉や宿泊施設を紹介し、終了後の滞在も促している。サバゲーと地元観光、宿泊をセットにしたツアーも構想中だ。

 渡部さんは「ゲーム参加者と山林の持ち主、町の方々と、みんながウィンウィン(相互利益)の関係を築いていきたい」と意気込んでいる。

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