【マネー講座】《債券入門》(3)〈債券市場と長期金利〉価格と利回りの深い関係 (4/4ページ)

 例えば、住宅を購入するとき、ローンを組む人が多いでしょう。住宅は人生で最も高額の買い物といわれるくらいですから、20年や30年といった長期間の借り入れになりがちです。住宅ローンを組もうとするときに、10年物の国債利回りが上昇すると、住宅ローン金利も影響を受けて上昇するため、ローンの利息返済の負担が大きくなります。

 一方で、長期金利が低ければよいかというと、資産形成の選択肢として債券を選びにくくなります。確定利付債を購入し、10年・20年といった長期間の資金運用を超低利回りで固定するのは、なかなか難しい選択です。

 日本では近年、長期金利が非常に低い水準で推移しているため、興味を持ちにくいかもしれません。しかし、長期金利は私たち個人の資金調達や資金運用にも深い関わりがあります。次回は、そのような長期金利がどのような要因によって変動するのか、ご説明します。

(※マネー講座は随時更新。次回も「債券入門」をテーマに掲載します)

【プロフィル】瀬良礼子(せら・あやこ)

瀬良礼子(せら・あやこ)三井住友信託銀行マーケット企画部
マーケット・ストラテジスト
1996年より自己勘定の運用企画を担当。以後、現在にいたるまで、為替・金利を中心にマーケット分析に従事。マーケット企画部で手掛けた「投資家のためのマーケット予測ハンドブック(NHK出版)」、「60歳までに知っておきたい金融マーケットのしくみ(NHK出版)」の執筆スタッフの一人でもある。

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