【マネー講座】《「もらう」相続》(1)〈相続人と対象財産〉誰から何をもらえるか (4/4ページ)

 遺産には、債務などのマイナスの財産も含まれます。一般的な資産は相続人全員による話し合い(「遺産分割協議」と言います)で、具体的に誰がどの財産を相続するのかを定めますが、債務や各種の権利・義務については原則として法定相続割合により全相続人が等しく取得し、または負担するものとされます。

 また祭祀財産は、相続人にではなく慣習などにより定められる「祭祀の主宰者」に一括して承継されます。

 被相続人の相続開始により支払われる死亡保険金や死亡退職金は、保険契約や退職金規定などに基づいて定められた受取人に対して、相続とは別に支払われるものですから、遺産ではありません(ただし、相続税の課税対象にはなります)。このため、遺産分割協議を経ないで受け取ることができます。

 遺産の中には、相続を受けたくないものも含まれます。代表的なものは債務だと思いますが、それ以外にもいろいろあります。次回は、そのようなときにはどうしたらよいか見ていきましょう。

(※マネー講座は随時更新。次回も「『もらう』相続」をテーマに掲載します)

【プロフィル】折原和仁(おりはら・かずひと)

折原和仁(おりはら・かずひと)りそな銀行信託ビジネス部信託管理室
アドバイザー
1961年、東京生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。1983年、りそな銀行に入社。ロンドン、ニューヨーク勤務などを経て、2003年から遺言信託業務に就く。2007年から全店の遺言信託案件を審査する最終責任者として現在に至る。1級ファイナンシャル・プランニング技能士(CFP)、日本証券アナリスト協会検定委員(CIIA)。著書に『円満相続への道』(主婦の友社)。

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