【マネー講座】《「もらう」相続》(4)〈事前の対策〉相続を“争族”にしないために (3/4ページ)

遺言がトラブルを引き起こす?

 残念なことに、遺言の内容がきっかけとなって相続争いが生ずるケースも少なくありません。

 しかし、争いを起こす遺言はたいてい以下のような問題を抱えています。だから、このような問題が生じないように注意して遺言をしてもらえばよいのです。

 ・相続人の誰も希望しない、遺言者が独りよがりで決めた財産配分であるもの

(生前贈与や介護などの事情を無視した財産配分であるもの)

 ・一部の相続人だけに相談して作成した、その相続人が特に利益を受ける、または他の一部の相続人が特に不利益を受けるような財産配分であるもの

 ・遺言者の判断能力が低下した状況になってから作成したもの

遺言をするのであれば、併せて遺言者の「想い」を「付言」として書いてほしいものです。そうすれば、遺言者の思いやりが相続人に伝わり、末永く仲の良い家族関係が続くことにつながるでしょう。

「親孝行」から始めましょう

 でも、両親など財産を遺す人に遺言を書いてほしい、まして生前贈与してほしいなどとは、なかなかお願いしづらいですね。まずは信頼関係の構築が基本ですので、広い意味で「親孝行」から始めましょう。

 財産を遺す人から信頼を得られれば、相続などについての相談もしてくれるでしょうし、万一の時も、他の相続人たちからも「あれだけ親身に世話をしていたのだから、財産を相続するのも当然」と思ってもらえるかもしれません。その上でお彼岸などの機会をとらえて、将来墓地の管理はどうするのか、など話を向けてみてはいかがですか。

 ぜひとも生前に確認しておきたいポイントには、次のようなものがあります。

 ・ネット銀行やネット証券会社など、インターネット上の取引をしているか?

 ・どのような不動産をもっているか?(先祖の出身地や別荘地など、自宅以外のエリアに不動産を持っていないか?)

世代と世代がきちんと連携を