国内

20年度消費支出4.9%減、過去2番目の下げ幅 エンゲル係数高く

 総務省が11日発表した2020年度の家計調査(2人以上世帯)で、1世帯当たりの消費支出は物価変動を除く実質で前年度比4.9%減の月平均27万6167円だった。比較可能な01年度以降では、消費税率を8%に引き上げた14年度(5.1%減)に次ぐ2番目の下げ幅。巣ごもり消費の影響で、家計に占める食費の比率「エンゲル係数」は過去20年で最大だった。

 新型コロナウイルス禍の長期化に伴う外出自粛や飲食店の営業時間短縮の影響を受け、旅行や外食などサービス分野の支出が落ち込んだ。単身世帯も含む総世帯は前年度比6.3%減。

 2人以上世帯の支出項目別は、巣ごもり消費で「酒類」が14.7%増、電子レンジや冷蔵庫といった「家庭用耐久財」も12.4%増だった。

 一方、人の移動が減り鉄道や飛行機など「交通」は51.2%減、テレワークや外出減少のあおりで「被服および履物」も19.7%減と落ち込んだ。

 エンゲル係数は前年度比1.6ポイント増の27.6%と係数、上げ幅ともに01年度以降では最大を記録。自宅などでの飲食が増えたのに加え、コロナ禍で収入が減った世帯では食費以外の支出が抑制されたとみられる。

 エンゲル係数 家計の消費支出に占める食費の比率(%)のこと。生活水準を示す指標の一つで、ドイツの社会統計学者エンゲルが、所得水準が高くなるほど、この係数が小さくなると発表したエンゲルの法則に基づく。日本では総務省が毎月発表する「家計調査」で算出している。単身世帯だと食費を削りにくいなど、近年は食をめぐる消費スタイルの変化で上昇する傾向があり、必ずしも係数が高いと生活が貧しいとはいえないとの指摘もある。

■コロナ禍の2020年度の消費支出は二極化 増加 保健医療用品・器具 18.3%増  酒類 14.7%増  家庭用耐久財 12.4%増  調味料 10.7%増 減少 交通 51.2%減  宿泊料 44.9%減  外食 29.8%減  被服および履物 19.7%減 ※2人以上の世帯、前年度比実質増減率

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